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超高層マンションの恐怖

高層マンションは東京オリンピックを翌年に控えて新規分譲の物件が続々と建設されています。免震構造をうたっていますが、首都直下地震が到来した場合の安全性を検証していきたいと思います。

モデルルームの幻想

高層マンションを購入するときにここに住んで大地震が来たらどうしようかと考える人の割合はあまり高くないのではないでしょうか?

大手のディベロッパーが手掛けているマンションだから大丈夫とか、免震構造のマンションだからとか、このように楽観的に考えている人が多いことに気が付きます。

きれいな女性がいるコンシェルジェサービス、オール電化のキッチン、ガラス越しに見える都会の眺望など、今自分が地上100メートル以上の世界にいることを忘れてしまうのです。

モデルルームに一度足を踏み入れて、窓の外を見れば
今まで見たことのない世界が広がっています。近い将来に手に入るであろう今までとは違う日常生活に潜在的な脅威が頭から抜け落ちてしまうのですね。

でもこれは本当に怖いことですよ。地上100メートルの世界にいるわけですから、いざという時に飛び降りることもできない世界です。この地上100メートルの世界と下界をつなぐのは高速エレベータしかないわけですから

安全に停止しないエレベータ

平成 17 年7月に発生した千葉県北西部地震では、首都圏の多くの住宅・建築物でエレベーターが緊急停止した。この際、エレベーターのかごの中に利用者が長時間にわたり閉じ込められるなどの被害が発生し、住民に不安や混乱を生じさせることになった

(平成25年作成目黒区目黒区耐震改修促進計画より一部転載)

少し古いデータですが、平成17年に千葉県北西部の地震ですが発生したエレベータでの閉じ込めは78件です。

最新のエレベータには地震時管制運転装置という安全装置が標準装備されています。
地震を感知したときに最寄り階に自動で停止してドアを開ける装置のことです。

その78件の内、地震時管制運転装置付きのエレベータは73台ありました。
なぜ停止したかというとドアの異常を検知して停止する緊急停止装置が優先して作動したためと言われています。

閉じ込めからの救出時間は通報を受けてから最大170分、平均で50分弱です。

千葉県北西部の地震では78件もの閉じ込めが発生し、原因として地震時管制運転装置が
作動しなかったことが明らかになりました。

エレベータの9割は大手5社が保守・管理を行っていますが
その総数は合計で23万台弱になります。(東京・千葉・埼玉・神奈川の首都圏のみの数字です)

その中で地震管制運転装置が設置されているエレベータは14万6000台で63.4%を占めますが、それ以外の37%のエレベータについては何ら地震対策が取られれていないことになります。

また地震管制運転装置設置されているエレベータ14万6000台のうち
今回の地震で停止したのは6万4000台です。たった44%の装置だけが正常に作動して
エレベータが最寄り階に停止したことになります。

安全装置が装備されていたとしても、半数以上のエレベータは安全装置が
まともに動作がしないということです。

以上2005年7月29日に社団法人日本エレベータ協会の報告書か
ラまとめたものです。約13年前の情報と少し古い情報ですが傾向をつかむのには
かなり参考になると思います。

この地震から6年後ですが、東日本大震災が起こり、210台のエレベータ停止が
起こりました。以下の目黒区の報告書にあるように安全装置が装備されていない
エレベータは依然として多いです。

東日本大震災では、東北地方から東海地方にかけて 210 台のエレベーターの閉じ込め
事例が報告された。閉じ込め防止対策として、リスタート機能※6、停電時自動着床装置※7、P波感知型>地震時管制装置※8等があるが、これらの装置が設置されていないエレベーターも未だ多い状況である。

(平成25年作成目黒区目黒区耐震改修促進計画より一部転載)

2019年の現在は古くなったマンションは建て替えが進み、最新の安全装置が装備されている比率も間違いなく上がっているとは思いますが、一定程度は耐震設備がないエレベータは間違いなく残っています。

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