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先の台風19号で武蔵小杉のマンションの浸水で大規模な停電が起こり、合わせて断水が発生しました。このマンションには防災センターがあり、防災センターでは24時間体制で警備員が常駐していました。
特に防災ための取り組みとして別段手を抜いているようには見えなかったのですが、浸水をもたらした原因はどこにあったのでしょうか?
武蔵小杉 停電したマンションはこれ!
武蔵小杉には現在13のマンションがあります。一昔前までは工場くらいしか
特筆すべきものはなかったのですが、2000年代の後半くらいから高層マンションの
建設が始まりました。
武蔵小杉は三井の主導で高層マンションの開発が始まりました。
武蔵小杉で停電と断水、またトイレの使用が禁止になったマンションは2棟ありました。
そのうちの一つはパークシティー武蔵小杉ステーションフォレストタワーと判明しました。
13のマンションのうち全部が浸水の被害を受けたわけではなく、浸水の被害を受けたのはそのうちの2つのみです。
現地の土地の状況にも大きく影響されますので、他のマンションの防災体制が
完ぺきだったということは必ずしも言えないとは思いますが、今回被害を受けたマンションにはやはり何らかの防災体制上
の不備があったのではないでしょうか?
完璧のように見えた防災体制
武蔵小杉ステーションフォレストタワーのホームページを見ますと
防災の機能はかなりしっかりしているようです。
例えば、独自の防災マニュアルの常備や防災トイレ、備蓄設備の充実などです。
24時間警備員常駐の防災センターも完備しています。
また高層マンションでの緊急時の移動を考えて、5階ごとに備蓄倉庫が常備されています。
震災時の停電に備えて自家発電設備が備えられています。この設備があれば停電はありえないはずなのですが。
防災センターの職員は何をしていたのか
この高層マンションには24時間警備員が詰めている防災センターがあるとのことですが、電気設備に浸水したのはヒューマンエラー的なものがあったのかもしれません。
防災センターの要員は通常何をするのかを改めて整理したいと思います。
1.防災盤の監視
マンション内のエスカレータ、エレベータが正常に動いているかを監視します。
また自火報設備の監視を行います。火災が発生したときに直ちに警報がなり、警備員が駆け付けることになっています。
2.マンション内の巡回
一日の内に数回は館内に異常がないか見回りを行います。
台風が上陸したときは、館内の対策を行います。
3. 出入管理
部外者がマンション館内に侵入しないように管理をおこないます。また業者に対する出入管理と鍵の貸し出しになります。
今回の電気設備の浸水に関しては、2のマンション内の巡回ですべきことを怠っていたのではないか?という気がします。
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