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台風の時こそ正常化バイアスに用心

関東地方では台風19号が接近しており、土曜、日曜は鉄道、航空会社の運休が
予定されており、それに伴いデパートの営業停止や、いろいろなイベントが中止になるなど予断の許さない状況が続いています。

家族が勤務する地方自治体ではいろいろな対策を講じており、このような大掛かりの対策は今まで見たことがないとのこと。

台風を始めとする風水害は災害の発生までに比較的時間の余裕がありますので
人間の特性である「正常化バイアスが働きやすくなっています。

正常化バイアスについては過去もこちらのサイトで取り上げたことがありますが、
この特性が出ると避難開始が遅れて最悪の場合、生命の危険を生じることにもなりかねません。

正常化バイアスのまとめ

正常性バイアス(せいじょうせいバイアス、英: Normalcy bias)とは、認知バイアスの一種。社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。

自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となる。「正常化の偏見」、「恒常性バイアス」とも言う。

(以上Wikipediaより引用)

日本では東日本大震災、また韓国の地下鉄の放火事件など自分は大丈夫だろうと
危険を過小評価することにより命を落とした人がたくさん出ました。

災害がまじかに迫りますと、人間はパニックに陥りがちと常識では考えられていましたが人間は以下とパニックには陥りません。韓国の地下鉄の放火事件では煙が社内に侵入し始めても、他人事のように座席に座っている写真がWEBで拾うことができましたが、
人間の性質は誠に不思議な特質をもっているのだなと改めて自覚をしました。

台風は正常化バイアスに陥りやすい。

今回の台風19号の場合は、鉄道各社が運休の検討を台風到着よりかなり前のタイミングで決めたことにより、台風対策を進める準備がある人々はどんどん準備を進めていきますが、やらない人は全然やりません。

NHKが2018年7月に発生した西日本豪雨での避難に関するアンケ―トの結果を以下の通り
引用します。

NHKが災害の発生から1か月を前に広島県と岡山県、それに愛媛県の被災地で行ったアンケートで、被災者310人に対して「最初に避難するきっかけとなったのは何か」と尋ねました。

周囲で浸水や川の氾濫、土砂災害が発生するなど「周辺の環境の悪化」と回答した人が33.5%と最も多かった一方で、「防災無線」が7.4%、「テレビ・ラジオ」は4.5%にとどまり、実際に身の危険が差し迫るまでは避難を決断しなかった人が多かったことが分かりました。

やはり正常化バイアスに陥っている人が多いせいか、情報を得てもなかなかアクションに移さない人が多いですね

筆者も正常化バイアスにとらわれていたことに気づく

筆者の住む地域も台風の直撃が予想されています。家族が地方自治体に勤務しているので自治体サイドでの動きについて家で話題になりました。ここ20年で最悪の風水害になりそうだと。筆者にも自宅に寄らないで避難したほうが良いとか、防災用品を購入したほうが良いとか、いろいろと言ってきました。

ただし自分自信正常化バイアスにとらわれているせいか、台風なんてめんどくさいと
思い、何とかなるという意識がなかなか抜けていませんでした。

電車がとまっていろいろと面倒なことになりそうだという思いと、自分の仕事がなかなか進まないので本当に迷惑という意識にとらわれていました。

今の段階ではいろいろと情報を自分で蓄積してなんとか正常化バイアスから抜け出そうとしているところです。

情報に触れることと、また防災の準備を着々と進めている人と会話して、
正常化バイアスから抜けていきたいと思います。

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